手入れ方法

 


日本刀の手入れ方法

 

◆手入れ道具

・目釘抜(めくぎぬき)

刀の目釘を抜く道具で、真鍮製のものや竹製のものなどがあります。

私は、目釘抜が入らない場合や使い勝手が悪い場合は、割り箸などを加工して使ってます。

・打粉(うちこ)

砥石の微細粉、約30~35gを吉野紙でくるみ、さらにその上を綿、絹でくるんだもので、刀身をたたくと、白い粉が出ます。
砥石の粉の他に、動物の角(鹿の角など)を粉にしたものなどがあります。

書いておいてなんですが、私は使いません。錆などが出た場合、ピカールのような研磨剤を使用してます。

・拭い紙(ぬぐいがみ)

良質の奉書紙をよく揉んで軟らかくし、砂気や、ごみを充分除去したもので、下拭い用(したぬぐい)(油取り用)と上拭い用(あげぬぐい)(打粉取り用)と2種類あります。(ネルを使う場合は、よく水洗いして糊気をとり、乾かしてから使います。)
楮(こうぞ)で出来ています。

これも書いておいてなんですが、私はティッシュを使います。

・油

錆を防止するために塗る油で、丁子油(ちょうじあぶら)と呼ばれます。
CRCなどは研磨剤が入っているようですのでやめた方がいいでしょう。
その他食用油などでも代用がききそうです。

・油塗紙
刀身に油を塗る時に用いるもので、拭い紙やネルなどを適当な大きさに切って使います。

これも書いておいてなんですが、私はティッシュを使います。

◆手入れ方法

手入れの頻度や行う手順は以下を目安にしてください。
普段の手入れ :(6)~(10)
年に数回の手入れ:(1)から全て
模擬刀 :(6)、(10)のみ

(1)目釘を抜く
 刀を横にして下におき、目釘抜(めくぎぬき)で目釘を抜き、(つか)をはずします。

(2)から刀を抜く
 刀をから抜きます。この時、刃を上に、峰が下に向くようにもち、刃がに当たらないようにゆっくり抜きます。

(3)を外す
 刀のを外します。左手で柄頭(つかがしら)を棟の方から握り、刀を斜めに立て、右手の拳で軽く左の手首を打ちます。
 (なかご)がゆるんくるので適当な位置まで抜けたら右手で引き抜きます。
 注意:抜けやすいものは強く叩くと飛び出るので注意してください。逆に抜けにくいときもありますが、無理に抜かずにゆっくり抜いてください。

(4)はばきを外す

(5)切羽鍔(鐔)を外す
 拵付のものは、をはずしてから、切羽(せっぱ)や鍔(鐔)をはずし、はばきもはずします。

(6)拭い
 拭(ぬぐ)いですが、この場合、拭い紙は2枚用意しておきます。
 そしてその1枚でよく払って、古い油や、よごれを取ります。これを下拭いといいます。
 拭い方は拭い紙を棟の方から当て、刃をつまむように元から上へと拭います。
 鋒(みね)のところは特に力をぬいて鋒の形なりに払ってゆき、スッとぬいてゆきます。
 切っ先から鍔元方向へ拭うのはやめておきましょう。慣れないうちは紙を切ったり手を切る危険があります。

(7)打粉
 刀の表の元(はばきもと)から鋒の方へ、平らにムラなくポンポンと軽くたたいて打粉をかけ、次に裏を返して逆に鋒から元の方へ同様に打粉をかけます。
 更に棟にも軽く適当に打粉をかけます。

(8)拭い
 次にもう1枚の拭い紙で下拭いと同様の要領で拭います。

 必要に応じて更に打粉をかけ、上拭いを繰り返します。

(9)に収める
 拭い終えたら、錆(さび)が出ていないか、疵(きず)その他の故障がないかを確かめた上で、ももはずしたまま、一応に納めます。
 なお、この時用いる2枚の拭い紙は、以後使用する時には「下拭い用」「上拭い用」とそれぞれ区別して用いることが肝要です。

(10)油を塗る
 油塗紙(ネルでもよい)を手ごろな大きさにたたみ、これに新しい油をつけて、再び刀を抜いて油紙を刀の棟の方からあて、拭いと同様な要領で静かにていねいに油を塗ります。
 油のつかない部分のないよう必要に応じて2、3回繰り返します。
 拭う時も同様ですが、細心に扱うことです。

※油を塗る時の注意
刀身に油を塗る場合、あまり少なすぎても困りますが、多すぎると油が流れて、などを損ずるおそれがあります。
薄くムラなく、平らに塗ることが上手なやり方です

軽く茎(なかご)にも油を塗っておくのもよいことです。但しこれも多くべたつくほどにやることは禁物です。

(11)をはめる はばきをかけてに納め、目釘をぬき、更に刀をぬいて右手に持ち、刀を立てるようにし、左手にを持って、茎をに入れます。
刀を左手に持ったまま、ピタリとはいるように、柄頭を右の掌で下からポンと軽く打ちます。

(12)目釘 刀がしっかり納まったら目釘を打ち、刀を右手に持ちかえ、左手でを握って刀をに納めます。
拵のついている場合は、一応、刀をに納めたまま、切羽鍔(鐔)切羽という順序に鐔をかけ、それから刀を抜いてに入れ、目釘を打ってに入れます。

注意点
日本刀は十数種類の砥石によって丁寧に研磨されているため、拭い紙や油紙に挨やごみが付いていると、ヒケ・疵の原因になります。
手入れ道具は常に清潔に保管しましょう。

※この記事については、筆者の独自要素が入っております。
あくまで参考ですので、記事による事故その他責任は負いかねます。
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